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映画『スリー・ビルボード』あらすじ・キャスト!感想・評価・評判まとめ

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2018年に行われた第90回アカデミー賞で6部門で7つノミネートされた『スリー・ビルボード』ですが、主演女優賞と助演男優賞で2つ受賞しました。

女優賞のフランシス・マクドーマンドと男優賞のサム・ロックウェルの迫真にせまる演技はすごい迫力で、さらに受賞は逃しましたけど、助演男優賞にノミネートされていたウディ・ハレルソンも素晴らしい演技でした。

それだけ『スリー・ビルボード』は役者さん達が素晴らしい演技をして観客を引き込んだ作品といえますね。

ここでは映画『スリー・ビルボード』のあらすじ、キャスト・出演者、見た人の感想・評価・評判についてまで、ネタバレなしでまとめて紹介していきます。

映画『スリー・ビルボード』の基本情報

スリービルボード

  • 映画名:スリー・ビルボード
  • 公開日:2017年12月1日、日本では2018年2月1日
  • 監督:マーティン・マクドナー
  • 出演者:フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、ジョン・ホークス、ピーター・ディンクレイジなど

『スリー・ビルボード』とは?

2017年にアメリカで公開されたクライムサスペンス映画で、監督はマーティン・マクドナーです。

娘を殺され犯人がまだ見つかっていない警察の捜査に対して不信を抱いた母親が3枚の看板を使って警察に抗議するとうところから物語は始まっています。

 

やはりアカデミー賞主演女優賞を獲得しただけある、主演のフランシス・マクドーマンドの演技には迫力があります。

さすがこの受賞で2回目となる主演女優賞を受賞した女優さんです。

彼女の鬼気迫る演技にどんどん引き付けられ、魅了されてしまいます。

 

さらにそこに助演男優賞を獲得したサム・ロックウェルの演技が加わってくるので、一瞬たりとも画面から目を話すことができなくなります。

 

過激なシーンもあるのですが、それ以外のシーンは人物にターゲットを置いているのでそれぞれの心情が痛いくらいストレートに伝わってきます。

前述した2人とウディ・ハレルソンは淡々と話すので、静かに物語が進む分、みんなの心の中に焦点がいきます。

 

時折激しいシーンもありながら静かに淡々と物語が進んでいくいのが「スリー・ビルボード」なんです。

『スリー・ビルボード』のあらすじ

ミズリー州の田舎の町で娘が襲われて殺されてしまうという事件が起きます。

事件から半年以上が経ち、まだ犯人が捕まらない事に怒りを覚えた殺された娘の母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマン)は警察に抗議するために3つの看板を借ります。

 

そしてその看板にメッセージを描いたのです。

「娘は襲われて殺された」

「犯人はまだ捕まっていない」

「なぜなの?ウィロビー署長」

という内容でした。

 

これに怒ったのはウィロビー署長よりもその部下ジェイソン・ディクソン(サム・ロックウェル)でした。

ジェイソンはミルドレッドの元に行き、最期くらい穏やかに署長をいかせてやれと脅します。

実は署長は末期の膵臓ガンだったのです。

 

看板の事を知ったウィロビー署長(ウディ・ハレルソン)もミルドレッドの元を訪ねます。

そして「捜査はちゃんとしているが、なかなか進展がない」という事をミルドレッドに伝えます。

それでもミルドレッドは町の男性全員のDNA検査をするべきだと署長に訴えます。

署長も出来る限りの協力はすると言いますが、できない事もあると言ったのでした。

 

しかし署長はその後もう1度ミルドレッドの娘の捜査を開始します。

小さな田舎町なので署長の膵臓ガンの事は町中みんな知っていますし、もちろん看板の事もすぐに話題になります。

ミルドレッドの息子でさえ広告を出した母親に不信感を抱いていて、さらに彼は学校で白い目で見られてしまいます。

しかも別れた夫もミルドレッドの家に来て、余計な事をするなと怒鳴ります。

 

サムは怒りがおさまらず、ミルドレッドと看板の契約をした広告会社に乗り込み社長をボコボコに殴ったのでした。

町中がミルドレッドの行動を不快に思っているし、さらにテレビ撮影もきて余計に騒ぎ立てます。

しかしミルドレッドは周囲の事などおかまいなしです。

息子が学校でいじめられれば、相手が子供であろうとやり返しますし、看板が燃やされれば、警察に火炎瓶を投げ込んで対抗します。

周囲から煙たがれようと、1人で捜査の続行を訴えるのでした。

そしてついに少しずつ捜査が行われ始め・・・

『スリー・ビルボード』の予告動画

『スリー・ビルボード』のキャスト・出演者

ミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンド)

娘をレイプされて殺されてしまう。

犯人が捕まらないない事に憤りを感じ警察に抗議する。

広告を出した事により、町中で非難されるが、全く気にしていない。

広告が話題になって事件に関心を持ってもらおうとしている。

ビル・ウィロビー(ウディ・ハレルソン)

警察署の署長。

妻と2人の子供がいる。

部下を含め住民からも信頼を寄せられている。

しかし末期の膵臓癌であることから、家族に迷惑かけたくないと思っている。

ジェイソン・ディクソン(サム・ロックウェル)

どうしようもない警察官。

人種差別的な行動もたまに見られる。

母親と一緒に暮らしていて、母親の意見をなんでも聞いてしまうマザコン男。

しかし署長からの手紙を読み少しずつ変わっていく。

そして嫌っていたミルドレッドに協力しようとする。

『スリー・ビルボード』俳優陣の演技力が凄い!

フランシス、ウディ、サムという個性派の俳優陣演技力の凄さが「スリー・ビルボード」が大ヒットした理由の1つだと思います。

3人ともが凄い演技をするので、観客はどんどんストーリーに入り込んでいってしまいます。

しかも誰か1人だけに感情移入するというよりは、その画面に登場した人物に感情移入してしまいます。

だから見ている側の視点や気持ちがコロコロ変わりよけいに面白いのでしょう。

みんな悪い人じゃないんです。もちろんいい人かどうかは分かりませんが。

場面の激しさがよ映像の美しさではなく。物語に集中できる映画です。

ストーリーは事件解決映画ではない

「スリー・ビルボード」は映画の分類ではクライムサスペンスという分類になるので、どうしても事件を解決して犯人を逮捕する、という映画だと思ってしまいます。

 

しかし実は違うんです。

 

犯人逮捕が映画の完結ではなくて、そこに登場する人物の心情を描いた映画なのです。

だからある意味犯人逮捕はどうでもいいんです。

 

こう書くと弊害がありますが、もちろんミルドレッドは犯人逮捕を期待していますし、警察も捜査します。

しかし焦点はそこではなくて、ミルドレッドが広告を出した事により町の住人のたちが起こす行動が焦点なんです。

そこにはミルドレッドや署長やジェイソンも含まれます。

 

みんな少しは心の中に闇を抱えています。

それが看板を出した事によって表に出てくるんです。

小さな町ですし、みんな顔見知りですから、よけいに傷つくんです。

その心情がこの映画の見どころの1つです。

物語を盛り上げる3つのテーマ曲

この映画実はそれぞれにテーマ曲があります。

ミルドレッドのテーマ曲

まずはミルドレッドのテーマ曲です。

Mildred Goes to Warという題名です。

聞いてもらうと分かると思いますが、西部劇っぽいですよね。

これがミルドレッドのテーマ曲なんです。

この音楽とともに映っているミルドレッドはある意味かっこいいんです。

署長のテーマ曲

そして次は署長です。

Monsters of Folkという曲です。

署長の人の良さや優しさが音楽だけで伝わって来ますよね。

この音楽は署長の思いと重なって涙を誘います。

ジェイソンのテーマ曲

最後はジェイソンです。

AbbaのChiquititaという曲です。

聞いたことある方も多いと思います。

凶暴なジェイソンなので激しい音楽を想像した方も多いでしょう。

でも彼はこの曲をヘッドホンで聴いているんです。

実はジェイソンは本当はこういう曲を聴く人なんです。

それぞれのテーマ曲がかかるとより彼らの心情が伝わってきます。

映像と音楽がマッチしているんです。

『スリー・ビルボード』を見たみんなの感想・評価・評判

感想でも「アカデミー賞主演女優賞と助演男優賞」を受賞したのも納得という声がある通り、ストーリーだけでなく俳優陣の演技にも注目したいところです。

まとめ

アカデミー賞だけでなく、数々の映画の賞を受賞した「スリー・ビルボード」。

ぜひ、人が持っている心の奥にふれてみてください。

見終わった後に、人との関わり方について考えちゃうかもしれません。

それくらいいい意味で人間臭い映画です。

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