2019年6月7日に日本で公開された実写版映画の「アラジン」。
ディズニーが誇る名作映画なだけに、日本でも爆発的なヒットを記録して興行収入は1位を記録しています。
日本語吹き替え版には、人気俳優・中村倫也さんが担当しているということも話題になっていますよね。
今回はそんな実写映画『アラジン』の結末までのストーリーをネタバレします。
評価が気になる人のために見る価値があるのかなど、あらすじの感想とともにお伝えします。
【アラジン】実写映画版の結末までネタバレ
アグラバーの町に暮らすアラジン(メナ・マスード)は、身寄りのない青年でコソ泥生活を送っている。
ある日、市場で身なりの良い女性が、お金を払わずパンを取ってしまったところを助ける。
その女性は宮殿で姫君の侍女を務める「ダリア」と名乗り、お忍びで町を散策していたのだと語る。
しかし、実は侍女ではなく、姫ジャスミン(ナオミ・スコット)本人だったのだ。
「アグラバーに姫君の花婿候補が到着」という知らせを受けて、「ダリア」ことジャスミンは逃げるように去る。
器量が良いだけではなく賢いジャスミンは、自分の父である国王の後継になりたいと望んでいる。
ところが父王(ナヴィド・ネガーバン)は姫を守りたいあまり、政治を娘に任せるわけにいかない、後継は姫の婿にさせる、という考えを曲げない。
さらに、宰相のジャファー(マーワン・ケンザリ)は、「プリンセスは黙っておればよろしい」と、ジャスミンに意見をさせない。
宮殿の奥に押し込められるジャスミンは、自分の力で世界を見ることを夢見ているのだった。
アラジンはその夜、「ダリア(ジャスミン)」が残したブレスレットを返しに、警備の目を盗んで宮殿へ忍び込む。
その「コソ泥」の腕前に、ジャファーが目をつけた。
ジャファーは国を乗っ取るため、「魔法のランプ」を手に入れたがっている。
そのランプがあるという洞窟に、アラジンを送り込んでランプを取って来させようとする。
アラジンは洞窟を進みながら、岩の下敷きになった魔法の絨毯を助けてやる。
ジャファーの命で洞窟に入ったアラジンが目当てのランプを手に取ると、魔神のジーニー(ウィル・スミス)が出現。
「3つの願い事を叶えよう」と申し出る。
アラジンは1つ目の願いで洞窟からの脱出、2つめの願いで変身を願う。
「アリ・アバブワ王子」に変身させてもらったアラジンは、宮殿へジャスミンに会いにゆく。
ランプを持っていることから、ジャファーに「アリ王子=アラジンだ」と看破されたアラジンは、海に落とされて溺れかける。
ジーニーは、自分自身を縛る契約を曲げてまでアラジンを助ける。
もうアラジンはジーニーにとって「願い事を叶えさせるご主人様」ではなく、大事な友達だった。
「アリ王子」として過ごしたアラジンは、「結局は本当の自分は王子ではない」ことで葛藤する。
ジャスミンと結婚するには王子でいる必要があるが、本当の自分はコソ泥であるからだ。
葛藤で苦しむアラジンは、「嘘で固めればいい」と考え、自分を心配するジーニーの心も失望させてしまう。
仲違いしたアラジンは、今や懐かしいアグラバーの町に出る。そこでは身をやつしたジャファーが待ち構え、アラジンの懐からランプをすり取ってしまう。
ランプを手に入れたジャファーは、嬉々としてランプをこする。
どんなにアラジンが大切な友人でも、「ランプをこすった者が主人である」という契約にジーニーは逆らえない。
いやいやながらジーニーは、ジャファーに仕えざるを得なくなった。
ジーニーを手に入れたジャファーは、国を乗っ取るため宮殿へ舞い戻る。
王座を横取りしたジャファーは、第一の願いで国王に、第二の願いで世界最高の魔法使いになる。
これで誰も逆らえないはずだったのだが、そんなジャファーにアラジンは言い募る。
「お前はまだ2番目だ、まだジーニーには勝てない」。
確かにアラジンの言う通り、ジャファーの力を与えたのはジーニーだ。
つまり、そのジーニーと同じ魔神になれば、この宇宙で最も強い存在になることが出来る。
そそのかされたジャファーはランプを擦り、第三の願いとして魔神に変身させてもらう。
望みどおり魔神になったジャファーは、力を使おうとするが…その両腕に腕輪が嵌められる。
すなわち魔神の力を制限し、誰かの従僕にさせる「契約」の力が強制的に働いたのだ。
ジャファーは魔神としてランプの中に閉じ込められ、人知れず洞窟の底で眠ることとなった。
見事な機転で王国を守ったアラジンのことを、もはや誰も「コソ泥だ」と咎めはしない。
王子ではないと言う正体はわかってしまったが、そんなアラジンを国王はゆるし、迎え入れた。
さらに、王位継承を娘のジャスミンに譲ることを決意。
ジャスミンは新国王として「姫は王子と結婚すべし」という法律を変え、アラジンと結婚を選ぶのだった。
実写版映画『アラジン』を見た感想と評価
第一に思ったことは、「映像が美しい」ということです。アグラバーというアラブ系の町のエキゾチックさ、神秘さを鮮やかで豪華な色彩で描き出しており、その映像技術はさすがディズニーといいたいところ。
すでに名シーンの多い原作アニメの長点を、最新グラフィックで生かした作品でした。
次に言いたいことは「楽曲の素晴らしさ」です。
「フレンド・ライク・ミー」、「ホール・ニュー・ワールド」、「アリ王子のお通り」などはディズニーの中でも超のつく名曲として名高いですが、さらに迫力あるものになっていました。
ジーニー役がウィル・スミスということもあり、ラップテイストが混じっているのも大きな聞きどころ。
古さを感じさせないアレンジとなっています。
派手なだけでなく、ロマンチックなところは静かに控えてあり、作品全体でメリハリがあるので疲れません。
実写版『アラジン』2019年の映画
監督 ガイ・リッチー
脚本 ジョン・オーガスト
原作 『アラジンと魔法のランプ』
製作会社:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
公開:アメリカ合衆国の旗 2019年5月24日、日本2019年6月7日
上映時間 128分
キャラ名 | キャスト | 日本語吹替声優 |
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アラジン | メナ・マスード | 中村倫也 |
ジャスミン | ナオミ・スコット | 木下晴香 |
ジーニー | ウィル・スミス | 山寺宏一 |
ジャファー | マーワン・ケンザリ | 北村一輝 |
イアーゴ | アラン・デュディック(声) | 多田野曜平 |
サルタン | ナヴィド・ネガーバン | – |
ダリア | ナシム・ペドラド | 沢城みゆき |
アンダース王子 | ビリー・マグヌッセン | 平川大輔 |
ハキム | ヌーマン・アチャル | – |
ラズール | ロビー・ハインズ | – |