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【今日も嫌がらせ弁当】映画の結末ネタバレと見た評価を口コミ【実話】

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2019年6月28日に公開された「今日も嫌がらせ弁当」。

月間約350万アクセスを記録するブログ『ttkkの嫌がらせのためだけのお弁当ブログ』から、特に反響の大きかった弁当と日記というエピソードを抜粋して本にまとめた実話が原作。

 

著者の娘が高校入学と同時に反抗期となり、生意気な態度や無視を繰り返す。著者はそんな娘に対して卒業までの3年間にわたり、「嫌がらせ弁当」で反撃するというコメディチックな物語です。

主演に大女優・篠原涼子さんを迎え、八丈島の綺麗な舞台をバックに物語が描かれていることでも話題の作品です。

 

今回はそんな映画『今日も嫌がらせ弁当』の結末までの実話ストーリーをネタバレします。

評価が気になる人のために見る価値があるのかなど、あらすじの感想・口コミとともにお伝えします。

【今日も嫌がらせ弁当】映画の結末ネタバレ【実話】

八丈島に暮らすシングルマザー、かおり(篠原涼子)は超・働き者。

早朝からご飯とお弁当を作り、掃除・洗濯といった家事をこなす合間に次女の双葉(芳根京子)をたたき起こすのが日課だった。

中学卒業を間近にした双葉は強烈な反抗期に突入しており、かおりとは一切言葉を交わすことがない。

必要なことはLINEのみ。

しかもその画面のなかのかおりのアイコンは「オニ」と徹底しているのだ。

長女の若葉(松井玲奈)は高校卒業後に自活しているのだが、彼女は双葉とかおりの間を取り持つように、なにくれとなくケアをしてくれていた。

夫は12年前に事故で亡くなっており、かおりはその穴埋めをするように必死で働いた。

小学校低学年だった若葉はそれなりに理解をしていたが、双葉はいろいろな感情を拗らせていたのだ。

 

そんなある日、双葉が同級生といる時に「もうキャラ物は卒業」と言っているのを聞いたかおりは、その意趣返しにとんでもないことを思いついた。

「あなたがそういう嫌な態度をとるなら、私もあなたが嫌がることをします!」

高校入学のその日から、双葉に持たせる弁当は全てキャラ弁にしたのである。

赤ずきんちゃんやオオカミ、タコさんウインナーなど、ラブリーなものを作り続けると、ランチタイムはその蓋を開ける時に周囲の生徒や、先生までもが大注目するというイベントになっていったのだ。

双葉にも意地がある。

彼女はどんな弁当が繰り出されても、毎日毎日それを完食して弁当箱を返してきた。

香織と双葉の間には、それもまた一つの絆として弁当のやり取りが続いたのだ。

 

かおりは、そんな弁当を毎日写真に撮り、記録のためにブログを立ち上げた。

それを見ている東京在住のシングルファーザーの信介(佐藤隆太)。

彼は妻を病気で亡くし、残された息子の健太郎を一人で育てていた。

お弁当作りは苦手で、出来合いのミートボールやシュウマイばかり。

周囲の子供たちのお弁当の話を聞いて、これではいけない、と、ブログを介してかおりに教えを乞うようになったのだ。

お互いに励ましあうように弁当を作るようになったかおりと信介。

それぞれの子供たちにも変化が起こった。

 

双葉は、幼馴染の達雄(佐藤寛太)が気になっていた。

もやしっ子だった彼が八丈太鼓に打ち込む姿に恋心を抱いていたのだ。

彼が東京を目指すという言葉に奮起して、東京に就職したい、と望む双葉。

そして高3の夏休みに彼が東京で太鼓の大会に参加すると言うので、励ましのお弁当を渡したい、と言う双葉。

珍しく素直に頼む娘の姿に、丁寧に手ほどきをしたかおりだった。

その日「頑張って」というメッセージを海苔で作った弁当を完成させ、黄八丈の着物を着て見送りに行った双葉の視線の先には、達夫に弁当を渡す女の子の姿。

笑ってそれを受け取る彼の嬉しそうな表情に、双葉は逃げるように戻ってきた。

 

追い打ちをかけるように受験した企業から不採用の連絡を受けてどん底に落ち込んだ双葉。

かおりは励まそうと翌朝の弁当に「無駄なことはない」とメッセージを込めたが。

双葉はそれを見てふすまを壊すほどに大暴れし、弁当をぶちまけて飛び出していったのだ。

 

若葉のもとに身を寄せた双葉は、優しく諭されて母の苦労を思った。

素直になれないことが悪いのは自覚していたのである。

一晩頭を冷やして戻った自宅で、見たものは、テーブルの上にある焼き芋。

かおりは、壊れたふすまを燃やして焚火をし、焼き芋を作って双葉に食べさせたのだ。

 

その頃、かおりは自分の身体に異変を感じていた。

右手に違和感があり、時々力が上手く入らなかったのである。

それでも自分のことは後回しにしていたかおりは、ある日とうとう倒れてしまう。

診断は初期の脳梗塞。

長年の無理と過労によるものだった。

双葉は、自立を目指して懸命に就活し、都内の食品会社を受験。

「私は食べることが大好きです。身体に良いものを作っているこの会社で働きたいです!」

そのガッツが認められたのか、合格し、やっとかおりは少しその肩の荷を下ろしたのだった。

 

旅立ちを目前にした双葉のために、最後の弁当を作りたい、と願うかおり。

若葉の協力を得て病院を抜け出した彼女は巨大な重箱にみっしりと詰まった弁当を作り、若葉に託した。

卒業式の朝、手渡されたその風呂敷包み。

蓋を開けると、そこにあったのはスライスチーズの上に海苔を切り抜いた文字で書かれた表彰状。

表彰状
娘殿
あなたは 嫌がらせのお弁当を 残さず三年間 食べ続けました。
その忍耐を称え ここに表彰します。

完敗だ、あの母には勝てない、と双葉が思った瞬間だった。

 

それからほどなく、双葉は東京に向けて旅立った。

独り立ちするその船出を、かおりは「あいしてるよーーーーーー!」と叫んで見送ったのだ。

やっと素直になれた双葉も「いってきまーーーーーす!」と手を振り返す。

船で十時間半の距離を離れても、三年間の「嫌がらせ弁当」で培った親子の絆は強く残っていることを実感する二人だった。

映画『今日も嫌がらせ弁当』を見た評価を口コミ

八丈島の自然の美しさと、「嫌がらせ弁当」の素晴らしい再現度、篠原涼子さんと芳根京子さんによる母と娘の攻防戦など、見所がいっぱいの映画です。

もともとオリジナルのブログ時代からファンでした。

日々本当にこんな弁当を作っていたkaoriさんは凄いお母さんです。

その日々を演じる篠原涼子さんも、パワフルでチャーミングに演じており、見ていてほっこりしたり、しょっぱい気持ちになったり。

最後には素直に旅立っていく双葉に精一杯の愛情をこれでもかとつぎ込んだ巨大弁当を、不自由さが残る右手に左手を添えて包丁を使って作る姿にホロリとさせられました。

クールビューティな篠原涼子も良いけれど。

こんな笑わせてくれる彼女のはじけるようなお芝居はもっと好きだ!と再確認。

連ドラでやってくれたらいいのにな、と真剣に思っています。

ああ、面白かった。

また本を読み返して、もう一回見に行ってもいいかも、と思っています。

映画『今日も嫌がらせ弁当』

[wpap service=”with” type=”detail” id=”4866731230″ title=”今日も嫌がらせ弁当 改訂版 ~ちょこっと“よろこばせ”]

【監督・脚本】
塚本連平

【原作】
Kaori(ttkk)『今日も嫌がらせ弁当』

【出演者】
篠原涼子
芳根京子
松井玲奈
佐藤寛太
佐藤隆太

【主題歌】
フレンズ「楽しもう」

【公開日】
2019年6月28日(上映時間 106分)

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